自作ナイフ第二弾!!鋼材「ATS-34」やっぱりナイフ作りは難しい。

鋼材を変えて自作ナイフ第二弾!

自作ナイフ1号はCRMO-7(クロモセブン)という材質で作りました。(2006年のmixi記事です)

 

関連生地

初めての自作ナイフ「CRMO-7(クロモセブン)」&レザークラフトでのシース作り

前作から5年の歳月を経て、カスタムナイフ作成第二弾!!(2011年の記事をリライトしてます)

 

ナイフ作り開始!

今回はATS-34というステンレス鋼を使います。

まずは前回同様、材料にデザインを油性マジックで描いていきます。 今回もグリップ部分は素材をそのまま使用し、材料の無駄を出さないよう最大限の大きさで作っていこうと思います。

 

電動ノコギリで形を切り出し、グラインダー、ベルトサンダーで形を整えます。

お気づきの方もいると思いますが、この時点で最初のデザインと全く違います(笑)

やっているうちに「こういう形状はどうかな」「こうするとカッコいいかも」なんてどんどん削ってしまいました。

 

ブレード部分がのっぺりした印象なのでグラインダーで背の部分に波をつけてみました。 最初の段階で大まかな設計は決めますが、あとはやりながら仕様変更していったらいいと思います。

 

デザインに凝りすぎて作業が進まなくなっても困りますし、「失敗したら次に生かせばいいかな」という軽い気持ちで進めていきましょう。

 

全体の形が決まってきたらブレード(刃)の厚さを0.5mmくらいまで削っていきます。

前回は表と裏で厚さが違ってしまったので、慎重にブレードの中心(厚さの中心)を出せるよう作業していきます。

 

刃物にとって重要な部分であるので焦らずに作業しましょう。

前回は酸素とアセチレンを用いたバーナーで作業を行ったのでブレード部分しか焼き入れができませんでした。 今回は電熱炉を借りられるということで、刃物全体の焼き入れを行う事ができます。

 

1100℃に設定をし、焼き入れをします。

 

刃物全体がオレンジ色に光輝いています。

扉あけて携帯で撮影しましたが熱で携帯が壊れるんじゃないかと思ってヒヤヒヤ。

でも熱いってレベルではなく、「痛い!」って思えるほどです。

 

軍手をしてペンチで掴みにいきましたが、数秒で軍手から煙があがってきました。 (軍手ではなく厚めの革手袋が必要です!!)

 

この熱さを伝えるとすると 映画の「ザ・コア」の船長さんが1000℃まで耐えられる耐火服で2000℃の船外に出て船を切り離す作業を行う辛さがほんのちょっとだけ分かる気がしました。(正確な温度がいくつだったのか記憶が曖昧。)

 

大きめのバケツに水をはっておき、そこに赤熱したナイフを突っ込んでグルングルンに混ぜて冷却します。 水に入れる際にゆっくり入れていくと温度変化により歪みや割れなどが出るらしいので一気につっこみました。

 

焼き入れ作業前にある程度キレイに磨いておきましたが、全体的に黒く汚くなってます。

 

 

しかも・・・

 

(°Д°)刃が曲がっとぅ!!! ブレードがグイーンなっとる。

 

 

焼き鈍ししたら戻るかと思って電気炉に突っ込み1100℃まで上げて、大気中で除冷するもこの材料は空冷で焼きが入るらしく無意味。

 

3度目の正直。1100℃まで上げてまた焼き入れしました。

 

この日はそのまま持ち帰って、家で曲がりの修正を行いました。

 

熱して叩いてもよかったのかもしれないけど、その場で叩くものも場所もなかったし折れるのが恐いのでやめておきました。

 

だからまっすぐに見えるよう・・・ベルトサンダーでひたすら削りました。

そしたら曲がってるのはブレード部分だけじゃなく、ハンドル部分から全体的にSの字に曲がっています。

 

どうにもならないから出っ張ってる部分をひたすら削ります。

 

 

上の写真と見比べると、けっこうマシになったかな?

 

 

さて焼き戻し作業を行います。焼き入れしてカチンコチンになった鋼は脆いので、粘りを出して折れにくくします。

 

この材料では100℃~200℃で低温焼戻しをする人が多いので200℃でやってみます。 150℃~200℃の天ぷら油に入れてやる人もいるみたいです。

 

せっかく電熱炉があるのでこれでサクッとやっちまいましょう。

焼戻しは長時間やるより、短時間で数回やったほうがいいらしいです。

だいたい30分~1時間。今回はたぶん40分くらいやってたと思います。

 

ここまで来たらあとは磨くだけです。100番~1000番くらいまで適当に耐水ペーパーで磨きます。

 

最後はバフがけ。青棒っていう研磨剤つけてひたすら磨きます。 刃付け忘れてました。

オイルストーンで刃を研いでいけば完成です!

 

研磨作業は辛抱勝負!!辛抱できないので適当に強制終了です。

 

なんとなく鏡面だしOK!細かな傷は使ってるうちに気にならなくなるはずです♪

 

今回の反省点

焼き入れ前の削り作業で刃の部分を薄くしすぎた(0.5mm以下だった?)のと、焼き入れの際に水に突っ込む方法が良くなかったのではないかと思われます。

水に入れる際に刃の部分から入れてしまったのでS字に歪みが出てしまったのかな? 刃の背の部分から入れてたらまた違った結果だと思いますので、それはまた次回に試してみようと思います。

 

今回は電気炉を借りることができたので自分で作業ができましたが、削った刃物を送って「焼き入れ、焼戻しをしてくれるサービス」も探すとありますので鋼材のみ買ってきて「切って削って」の作業をするだけでナイフを作ることも可能です。

 

材料によっては「焼きが入らない」もの(軟鋼)もありますので、刃物を作りたい場合はホームセンターの店員さんに「この材料は焼きが入りますか?」と聞いてみましょう。

 

「刃物用」として売られてる鋼材であればほぼ大丈夫だと思います。 他には自動車(トラック)などで使われている「板バネ」なんかも刃物に適しているみたいです。 板バネナイフはそのうち材料を拾ってきてやってみたいです♪